ぼうけん 防災公園を体験しよう!

9月はManabieeたいしんの活動をお休みする予定でしたが、大信小学校6年生のある児童の提案を受け、急遽活動をすることとなりました。

今回の活動は日頃の生活では忘れがちになりそうな「防災」について、東日本大震災によって大きな土砂災害を受けた白河市葉ノ木平につくられた「葉ノ木平震災復興記念公園」にて防災公園の機能を学び、震災体験を聞き、災害に対してどんな備えをしておくべきなのかをみんなで考えました。

白河市にある葉ノ木平は東日本大震災の際、土砂崩れ被害をにより住民13名という尊い人命が失われる被害を受けました。

その悲しい出来事を忘れることなく、次世代に語り継ぐため、そして再び同じような災害に見舞われた際に避難場所として活用できるように同地区には「葉ノ木平震災復興記念公園」が整備されました。

今回の災公園を験しよう!「ぼうけん」を企画してくれた、大信小学校6年生、小澤勇登君から、今回の活動をなぜやってみたいと思ったのかを説明してもらい、その後実際に震災を経験した方たちからその体験を聞かせてもらいました。

今回参加してくれた小学生たちは東日本大震災という言葉は知っていても、実際には経験していない世代。

それでもその体験談を真剣に聞き、話を聞き終わった後には慰霊碑に花束を供え、被害に遭われた方たちのご冥福を祈らせていただきました。

 

その後、白河市職員の富田さんから防災公園について詳しい説明とお話をいただき、実際に防災公園の機能を体験させていただきました。

今回は災害時にかまどとして使用できる「かまどベンチ」を使用して、実際にお米を炊きカレーを温めて食べてみることにしました。

かまどベンチとは通常、公園に設置してあるベンチを災害時にベンチ部分を取り外し、下にあるフレーム部分を利用してかまどとして利用できるベンチのことです。

みんなで協力してベンチ部分を外し、収納してあるパーツを組み合わせるとかまどとして使用できるようにして火を起こしておきます。

1つのかまどベンチで2つの鍋を使用できるように設計されています。

お米は百均などで販売されている不織布を使って、沸騰させた鍋でお米が炊けるものを使ってお米を炊いてみました。

お米を炊き、カレーを温めている間に防災公園にある東屋の機能を体験しました。

葉ノ木平震災復興記念公園にある東屋には非常時にシェルターとして使える設備が整えられています。雨、風、寒さをしのげるようになっており、その設置体験を経験させていただきました。

 

その後、かまどベンチと不織布の袋を使用して炊いたお米と温めたカレーをいただき、午後は災害に備えるために準備しておいた方が良いものについて考えていきます。

普段食べているものに比べれば上手に焚けなかったお米ですが、災害時にこうやってご飯が食べれると考えればありがたい設備だと実感しました。

子供たちも美味しそうに食べてくれましたし、普段と違う炊飯の仕方を経験できたことも今後、何かの役に立てばと思います。

 

午後は災害に備えるというテーマのもと、非常用の防災袋にどんなものを入れ災害に備えておけばよいのかをみんなで考えていきます。

一人一人が必要だと考えたものを考えてもらい、発表をしてもらいました。

それに加えて、市が発行しているハザードマップなどの存在や、緊急時の避難場所が何処にあるのかを確認しました。

そして、今回この「ぼうけん」を企画してくれた小澤勇登君が実際に準備している防災袋の中を紹介してくれました。

その中のひとつ、アルミブランケットをみんなで経験して、今回の「ぼうけん」は終わを迎えました。

今回の活動は、私たち東日本大震災を経験した世代にとっても、それを知らない世代にとってもとても有意義で、改めて災害に備える大切さを認識することが出来る活動だったと思います。

そして、自分自身の「災害に備える」という意識が低かったことも実感させられました。

考えるきっかけを与えてくれた、勇登君、そして今回体験を聞かせていただいた葉ノ木平地区の方々、市職員、ボランティアとして参加してくれた高校生。皆様に感謝いたします。

また、Manabieeたいしんは、今回のように「やってみたい」や「これ楽しそう」など、皆様がやってみたい活動も募集しています。

来月以降もたくさんの活動を予定していますので、皆様のご参加をお待ちしております。